ご無沙汰しておりました。何から書き始めていいのやら。 とりあえずメシがうまくなるような話ではありませんので、あしからず。
まず、いろんな方からメールをいただきながらも、お返事すらできなかったことをお詫びいたします。
とりあえず近況から。 イヴァラキ(南部)は、ほぼ通常どおりの日常になりました。 道路があちこちグワングワンだったりしますけど。
それに季節はずれの雷、雹、竜巻・・・毎日のように続く余震、それから原発の問題・・・。 なんとなく世紀末絵図の雰囲気です。
さて私は、いや、基地の隊員は震災直後から基地にしばらく缶詰になってたのですが、情報の少ない中でも当然、今までにないくらいヤバいことが起きたっていう認識が全員にありました。 それでも政府や関係省庁の連携がまったく取れてなく、即刻来るべくはずの命令がなされず、詳細までは書けませんが、J隊が自発的に動いたこともしばしばありました。
「未曾有だ」、「想定外だ」、「混乱していた」などというクサレ言い訳をよく耳にするでしょうが、ただ日常を生きていくためだけではない事態を「想定」し、いざとなったら「混乱」せずに民を率いるため、政府はあるべきはずなのに。 そのために、日ごろ税金を取っているのでしょう? まったくもって、こんなに情けないことはなかった。
テレビでは被災地の方々が、警察や消防、J隊に感謝されているようですが、そんな必要はちっともありません。 だってこういうことをして然るべきため存在する組織なのですから。
むしろ、もっともっとできたことがたくさんあったような気がしてなりません。
将棋が良い例です。 同じ戦力の駒を持って始めても、それを扱う人によって優劣が出る、勝敗が分かれる。 下手な棋士がいくら強い駒を握っていても、使い方を知らぬのでは話になりません。
みなさんもテレビ報道で「おいおい、それでいいのか?」と思いませんでしたか。 けど、心のどこかに「でも、おれたちが考えてることなんてもっと頭のいい人がとっくに考えていて、それで出した結論なんだろうな」と思ってるでしょう? それは違います。 まったくのズブ素人が、普段はてめえらの財布のことしか考えてないような連中が、なんの研究もなしに 「ええと、銀ってどっちに動けるんだっけ」と言いながら将棋を指してるようなものなのです。 もっと言うと、席に着いた棋士様が「あ、これオレが動かさなきゃならんの?」などといってる始末。
これが日本の「シビリアンコントロール」という、夢見がちな理想の実態です。 政権がナニ党だろうと、本質的に同じ結果だったでしょう。 こんな腑抜けどもに、いつ降ってくるかわからない弾道ミサイルを撃ち落とす令が下せるんでしょうかね。
それでもなんだかんだで、今もあらゆる行動は続いています。
・・・さて、突然下世話で個人的な話になりますが。 かれこれ13年付き合っていた彼女さんと、別れました。
どっちが悪いとか正しいとか、なんのせいだとか、そういうことを言うとキリがないのですが。 おそらくどっちも正しくてどっちも悪かったんだろうと思います。 そしてすべての歯車が、少しずつ狂っていったんでしょう。 この震災の時期にたまたま重なった、のではなく、これも一つの原因であったのは確かです。
しかしそれまでも、お互いギリギリの線で我慢をして、いろんな犠牲を払いました。 私も、おそらく向こうも、どちらもたぶんいまだに精神状態は普通じゃないと思います。
心にポッカリ穴が、ではなく、えげつのないなにかがドカンと居座っているような、重圧とも恐怖とも寂しさとも取れる重苦しいものから、心理を支配されています。 とても長くて、そして辛かったです。 家にいたらとりあえず酒を飲んでしまい、毎日グラグラになって・・・そう、みなさんが思い描けるであろうクソダメ人間の象徴みたいでした。
こんなこと、どこの誰に相談できるでもなく、実際ちょっと、なんだかんだでキツすぎて生きてることすらキツいこともありました。
他にもいろんなことがありました。 もう、それはもういろいろ。はっきりいってちょっとアタマおかしくなってたのかもしれません。 あれからまだ1ヶ月ちょっとしかたってないはずなのに、私には数年に感じました。
辛らつな事ばかりで申し訳ありません。 だけど、こうやって吐き出すのもここでしかできないので。
てきとうに読み流してください。 といっても、きっと不愉快にさせたでしょう、ごめんなさい。
また、クソ馬鹿なことばかり言ってられるごうてんに戻るよう、がんばります。 |
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